Arrival of Spring 2026

 

 とうとう、我が庭にも春が到来!何をもって春が来たのか。春の気配は微かに1月下旬の大寒が明けた頃から、混ざり出しているのを感じます。まず、日が長くなる。陽の光が少しづつ強くなるのもそう。暗い朝の景気付けに、イルミネーションを点灯していたのも、いつの間にか起きると世界は明るいから灯さなくなっている。鶏たちが止まり木で身を寄せ合っていた姿も、気付けばみんな口々にこっこっと鳴いて動き回り、とても賑やか。

 そんな風に、身の回りの事毎に気付けば春、なのだけど。我が家の春の始まりは”福寿草が咲いたら”、と言うことにしています。そして、今日、土手にポツポツとその福寿草が!!ついに、春の到来です。

 青空と溶け残る雪。カサカサの枯れ草の中からいつの間にか、ニョキッと顔を出し、黄金色したパラボラアンテナを広げ、虫たちを呼んでいる福寿草。花弁は絹のように艶やかで輝いている。茎はとても太く、深いワイン色と燻んだ緑色が混ざり合う。葉は花が咲いてから開き出すから、今日はまだヒシっと腕を胸の前で組んでいるような、そんなタイトな姿をしている。そのうち空に向かって両腕を開いていく。

 さぁ、Arrival of Springとなれば、スケッチの再開。毎年、福寿草は描きたくなる。今日も紙とペンを持ち、いざ。足元の小さな黄色い花の目線まで降りた時、ほんのり草の匂いがした。あぁ、大地の匂いだなぁ。今年もまた、雪の下に眠っていたんだなぁ。 

目線をいつもの高さから、地面のレベルまで下げるだけで、感じられる世界がこんなにも違ってくることにハッとする。上から見ると黄色の花だけが目立つけれど、枯れ草をかき分けた根元の茎の、なんと立派なこと。もうすぐ開いて来るであろう、くしゅくしゅした葉っぱも控えている様子が見える。いいよ、いいよ〜!なんて思いつつ、夢中で描いていると、”カサカサカサッ!!”何者かが素早く動く音がした。

 ”?!うちの猫で外に出ている子はおらんが?!”そう思って驚いて顔を上げると目の前には、同じくギョッとした様子のエゾリスが。お互いに、お互いの存在に驚き、しばしのフリーズ。本当に目と鼻のさきだから、私にとっては未だかつてない至近距離。

 エゾリスはハッとしてまた走り出し、私のすぐ後ろの柳の木に登った。そして頭上の枝までやってきて、私を見下ろして”キュルキュルキュル”と身体にそぐわない大きな声で文句を言う。私はあまり見つめず、気にせず、そのままスケッチを続けます。すると、そろりそろり、柳の木から降りてくる彼。そうだよ、私は何にもしない。興味あるのは福寿草だけ、と態度で伝え続ける。そんな様子を見てか、彼は急ぐことなく地面まで降り、そのまま川の向こうの林まで駆けて行ったのでした。

 この福寿草の咲くエリアは、先日のウタリとカシラダカに出会った場所。川を挟んで対岸の林へと続くここの木立は、林というには小さすぎるけれど、動物たちの行き交う中継地点なのかもしれない。だからウタリの気になっていた、あの茶色いもけもけも、何者かの仕業ということか。。。うーん、今年の要観察エリアですな。(そういえば、フクロウがいたこともあったし、なにかと先代の犬たちカイリやジュシィも吸い込まれていたエリアだった)

 それにしてもスケッチをしていると、野生が近くなるような気がして、嬉しい。それと、スケッチをしていると、どうやら”気配が消える”ことが分かった。リスたちの世界にちょっとだけ踏み入っていたのでは?!福寿草が届けてくれた春のひとときは、灰色のふわふわの生き物との対等な時間でした。

ちいさなちいさなムスカリもみぃつけた♪

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